骨まがりの考え

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嫁にモテたい男のブログ

高校の制服を覚えると通勤は楽になる

朝の通勤時間は寝ていたい。誰もが願うことだろう。これは1列7人掛けの椅子取りゲームの勝率を上げるための作戦である。

まずはターゲットを絞る

私が電車に乗るのは朝7時半から9時の間である。この時間に電車に乗る人間の属性は大まかに分けて以下のようになるだろう。

  • 男性会社員
  • 女性会社員
  • 大学生
  • 高校生
  • 中学生
  • 小学生
  • その他

この中で最もボリュームがあり、一目で属性を識別できるのが高校生である。また、高校生は終点まで電車に乗っていることは少なく、多くの場合郊外の駅で下車するはずである。会社員の多くは都心に出勤するはずだし、たとえ郊外で降りる人がいたとしても、その人の席を獲得するにはどうしても属性ではなく、その人自身の個体を識別しなければならない。かのアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着るのは、決断、あるいは判断をする機会を減らし、重要事項の判断にエネルギーを割くためだという。私はジョブズほど責任ある立場にいるわけではないが、朝の通勤時間にムダなエネルギーを割きたくないということには同意する。

以上のことから、電車内椅子取りゲームにおいて優位に立つためには高校生をターゲットとすることが正しい判断と言えるだろう。

対象エリアを絞り込む

都心への通勤者が多い東急田園都市線を具体例として考えてみよう。

田園都市線(でんえんとしせん)は、始発を神奈川県大和市に位置する中央林間から始まり、横浜北部と川崎を経由して渋谷までを結ぶ路線である。

今回は南町田グランベリーパーク駅を出発点とし、朝方の運航形態である準急に乗車するという条件とする。

 

田園都市線, Tokyu_Corporation_Linemap, wikipedia commons, Link

上の地図が田園都市線の路線図である。南町田グランベリーパーク駅は南の方にある。地図上で文字が大きくなっている駅と長津田以南の各駅と二子玉川以北の駅が準急の停車駅である。であるとするならば、少なくとも溝の口までには確実に席を確保しておきたいところである。

各駅が最寄りの高校をリスト化する

対象エリアが南町田グランベリーパーク駅から溝の口駅間の準急停車駅と決定したら、次はその駅を利用する可能性のある高校生を割り出していく。この作業にあたって、公立高校は対象外とした。理由としては公立高校の制服にはあまり特徴がなく判別がしにくいためである。もちろん制服がかわいい/カッコイイとして有名な高校もあるかもしれないが、今回はそこまでの労力をかけたくないので、明らかに独自性のある私立高校を対象とすることした。調べてみると、以下が対象高校としてヒットした。あとは、特徴的な制服を覚えるだけである。

すすかけ台・つくし野・長津田

青葉台

あざみ野

たまプラーザ
鷺沼

溝の口

対象高校を絞り込む

以上が東急田園都市線沿線を最寄りとする私立高校のリストである。この全ての高校の学生を対象としていては判断がブレる可能性があるので、1~3の高校に絞っていく。

全部で8つの高校があるが、まず通信制高校である星槎高校とクラーク記念国際高校は、恐らく通学する生徒の母数が少ないため対象外としよう。

次に森村学園、桐蔭学園、横浜翠陵高校である。これらの高校は出発地点の南町田グランベリーパーク駅からすぐの駅を最寄りとしているため、席を確保できたら非常にラッキーである。しかし、森村学園の場合は横浜線桐蔭学園と横浜翠陵高校の場合は小田急線と代替の輸送手段があるため、確率は少ないと考える。もちろん席をゲットできればうれしいことには変わりないが、ムダに期待値を高めてしまい実を取れなたかったときの精神的ダメージを考慮すると対象から除いておくことが好ましいだろう。

残ったのは、あざみ野の中央大付属と鷺沼のサレジオ学院溝の口洗足学園である。これらの高校は比較的偏差値も高く、県内、都内から遠方はるばる通学を決め込む学生もそれなりにいるため、席を獲得できる確率が高い。ではそれぞれの高校の特徴を見ていこう。

あざみ野:中央大学付属

この高校の最寄りは市営地下鉄線であるため、あざみ野は最寄り駅ではないが、市営地下鉄と乗り継ぎのために降車する学生が居ると踏んでのランクインである。この高校の特徴は以下のHPが詳しい。あくまでも中学の制服のイラストではあるが、高校も大きくはずれないはずである。男女ともにブレザーで、襟に特徴的なバッジをつけている。また、chuo univのロゴが入ったスクールバッグを使っていることも判断の一つとなろう。

中央大学附属横浜中学校の制服|中央大学附属横浜中学校|【中学図鑑】

鷺沼:サレジオ学院

この高校の特徴は男子校であるということだろう。加えて青地に赤い紐のスクールバッグが特徴的である。制服それ自体には特段特徴はない。

学校紹介(制服)| サレジオ学院中学校・高等学校

溝の口洗足学園

この高校の特徴は何と言っても、緑のブレザーである。これは他の高校とおそらく被ることがない。

制服紹介

作戦のまとめ

以上が通勤を楽にするために全国の通勤電車ユーザーが実践すべき事項である。おさらいすると以下の通りだ。書き出してみると非常に犯罪臭がするが、けっしてやましい気持ちがあるわけではない。高校生を対象としたのは、あくまでも存在の認識が非常に容易な対象であることと、それなりにパイがあることであるという、非常にラクティカルな理由であることは、ここまで記事を読んでくれた人ならご理解いただけるだろう。

  1. 対象を高校生とすること
  2. 席を確保しておきたい地点を絞ること
  3. そのエリアに含まれる私立高校を洗い出すこと
  4. 対象高校の制服を調べ、覚えること
  5. 通勤時には対象高校の学生が居たら確実にその目の前に立つこと

あくまでも思考実験だから、くれぐれも実践しないでね

あとがき

大学のころの話である。私が通っていた大学は東京の多摩地区にある小さな大学だった。女性の割合が圧倒的多かった。また、そこそこ優秀な大学だったので、関東圏内のお嬢様高校の卒業生もわらわらいた。そんな女性たちをお話をする中で、ある文化を耳にした。それは卒業後の制服の売買という文化である。

今でこそメルカリが日常生活に根付いているが、私が大学生のころはまだ中古品を売るならハードオフという時代であった。その時代に不要制服売買のプラットフォームとなっていたのが、制服市場である。

もちろん、私の知り合いの中では実際に制服を誰かに売却したわけではないが、それぞれの出身高の制服の売却価格を見てキャッキャ言っていたのが思い出される。ちなみに傾向として、系列の多い女子高の制服の価格は一定水準を超えることはなかったが、非系列のお嬢様高の制服は非常に高いレンジで取引されていたことが記憶にある。捨てる神があれば拾う神があり、である。ただ、誰が何の目的でわざわざ中古の女子高の制服を購入していたかは私にはまったくわからなかった*1

読書

*1:すっとぼけ。