骨まがりの考え

骨まがりの考え

嫁にモテたい男のブログ

なぜスキンケアを始めたてのメンズの肌は荒れるのか

去年の夏ごろの話である。おでこにニキビができた。

高校生の時に頬にニキビができたことはあったものの、成人してからは大きな肌荒れとは無縁の生活を送っていた私がである。

これは私とスキンケアとの出会いの話である。

スキンケアとの邂逅

先に書いたように私はもともと肌の調子がすこぶる良いタイプの人間であった。

それゆえ、スキンケアや美容などには無縁の人生を歩んできた。

嫁にアドバイスを求めると「スキンケアをすべきである」との答えが返ってきた。

「スキンケア、、、?」

何を使っていいかわからないで右往左往している私をみて、嫁は現代のメンズが使っているというスキンケアグッズをプレゼントしてくれた*1

ネットを使った泡のたてかた、泡を転がすように洗うこと、水ではなくぬるま湯で優しく洗い流すこと、タオルで包むようにして顔を拭くこと。化粧水の使い方。乳液の使い方。スキンケアのイロハを彼女は私に教えてくれた。

私はやればできる子である。HOW TOを学んだあとはやるだけである。

調子に乗ると人は失敗する

それからというもの、私はスキンケアに励んだ。それはもう、新しい知識を身に着けた少年のように。朝に晩にネットで大きな泡をつくり、優しく肌を包むようにして顔の汚れを落とした。化粧水は肌に優しくなじませ、乳液でしっかりと保湿をした。

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そう。寺子屋の子供たちのごとく。

しかしながら、おでこのニキビは改善するどころが次から次へと湧いて出てきた。使っている洗顔グッズが肌にあっていないのか?洗顔の仕方が悪いのか?

ネットの海をさまよい続けた結果見つけた答えは実にシンプルなものだった。

原因は、顔の洗いすぎだったのだ。

人間の皮膚は菌で守られている

人間の皮膚は表皮常在菌という菌でおおわれている。これらの菌はアクネ菌や水虫菌のような肌に不調をもたらす菌とは異なり、外界からの異物の侵入を阻み、私たち人間の皮膚環境を正常に保つ役割を果たしている*2

表皮常在菌は私たちの毛穴からもたらされる皮脂を餌に活動する。そのため、洗顔のしすぎで皮脂が完膚なきまでにそぎ落とされると、表皮常在菌の餌がなくなり生存できなくなる。

するとそれまで常在菌に覆われていたスペースにアクネ菌やその他の雑菌が入り込み、皮膚に悪さをもたらし、結果としてニキビとして肌の不調があらわになる。

ニキビができたからといって、一所懸命に洗顔をしていたのは一緒にアクネ菌と戦ってくれていた表皮常在菌の恩に仇でかける行いだったわけである。

手段と目的をはき違えるな

私の失敗はシンプルに洗顔のし過ぎであった。スキンケアを覚えた私は、オナニーを覚えた青年よろしく、それが、何のための行為なのか考えずに顔を洗い続けた*3。本来、スキンケアは肌の調子を保つための手段であって、スキンケアをすることが目的ではない。ただ、スキンケアを覚えたばかりの私は、スキンケアをすることそれ自体が目的となってしまい。ただただ顔の皮脂をこそげ落とし続けてしまった。

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ごめんね。僕の常在菌たち。

骨まがり的スキンケア

ではどうすればよいのか。

まず朝の洗顔はぬるま湯で優しく汚れお落とすにとどめる。このとき洗顔フォームなどは使わない。タオルで水気を取り除いたあとは、化粧水で保湿をする。乳液は使わない

夜はシャワーを浴びる際にぬるいお湯でしっかりと予洗いをする。次に洗顔材を手に取り、ぬるま湯となじませた後、顔になじませる。洗顔ネット等で泡立てることはしない。なぜなら泡で顔を覆うのが楽しくなってしまい、必要以上に皮脂お取り除いてしまう可能性があるからである。そのあとはしっかりと洗顔材を流し、化粧水で保湿する。やはりここでも乳液は使わない

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何事もやりすぎは禁物である

 

*1:私にはもったいない嫁である。決して惚気ているわけではないが自慢はさせてほしい

*2:おぼろげな知識で大変申し訳ないがたしかそうである。菌を題材とした『もやしもん』という漫画にそう記載されていた。大学院生の長谷川さん(女)は、第一巻で主人公の忠保に水虫を保菌していることをみ見破られ、それを機に肌ケアに励むようになった。私の表皮常在菌の知識は彼女から得たものである

*3:この例が正しいものかはよくわからない。ただオナニーと書きたかっただけである。